ブログパーツUL5 イタリア | 狩野宏明  つぎはぎの奥行き
日々の制作と生活
葉月→長月




気付けば8月ももう終わってしまいます。
帰国してまだ1カ月ですが、ばたばたといろんなことがあり、
フィレンツェにいた頃がすでに夢のよう。
ブログの更新もままなりませんでしたが、とりあえず元気に制作しております。

130号の絵を二点同時に描き始めてちょうど一週間。写真↑
9月末までに仕上げなければならないので、急ピッチで進めております。
とにかく制作を充実させることが一番と考える今日この頃です。
大きい絵は描いていて本当に楽しいです。

9月からは絵画講師のお仕事も始まります。
いよいよ日本での活動が始まるという感じ。
2年間の留学の中で何が変化し、何を得られたのか。
これから様々な活動に関わっていく中で、
自分自身でも徐々に客観的に見えてくるのではないかと思います。
気合入れていこう。

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そわそわ

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さて、いよいよ出発です。
やっぱりそわそわするものですね。

これから大家さんと会ってご挨拶をしてから
空港へ向かいます。
フランクフルト経由で成田まで約15時間。
31日の夜にはつくばに到着予定です。

帰国後の活動については、無事到着してから
ブログにアップしたいと思います。
というわけで、次のブログ更新は日本から
ということになります!

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ありがとう!!!

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2010年9月から滞在を始めたフィレンツェ。
それがあっという間に2年が過ぎ、なんともう明日帰国です。

日本からイタリアに来る時は、イタリアで暮らす実感が全くなかったですが、
今帰国を目前に控えた心境としましては、なんとなく緊張する。。。
という感じでしょうか。
やはりあっという間とはいえ、考えてみれば2年間というのは結構長い期間でもあり、
2年間のイタリア生活で自分が何を考えて何を得たのかについては、
日本に足を踏み入れて生活を再スタートして初めて
振り返ることができるのかもしれないと感じております。
帰国したらとりあえず大きい絵を描きたいです。

さて、というわけで先週末で2年間お世話になった学校も終了となりました。
少人数制でとても丁寧に指導をしてくれるAccademia del Giglio。
この学校で、イタリア語も絵画も勉強しました。
2年間の留学生活が楽しく充実したものになったのは、この学校の先生と
友人たちのおかげです。
最終日には学校にプロセッコとおつまみを持って行って、みんなでパーティー。
ちょうど生徒がたくさん来ている時期だったので、賑やかでとても楽しかったです。
学校に作品を一点プレゼントして、それも喜んでもらえて本当に良かった。



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最後の授業は風景実習。
一番好きな授業です。
7月に入って先生が変わったりとバタバタしていたので、
今年度はあまり風景実習がなかったのですが、
最後に出かけられて、いい締めになりました。
ミケランジェロ広場へ登る坂道の麓に陣取り、
アーチ型の岩窟を描きました。
ハトがたくさん羽休めしてこっちを見ておりました。



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最後の週末は、まだ行っていなかったオンニッサンティ教会の修道院食堂へ。
ドメニコ・ギルランダイオの『最後の晩餐』が見られます。
ユダが一人だけ分かりやすくテーブルのこちら側に座っているタイプの絵。
左の壁には、このフレスコ画のためのシノピア(下絵)も展示されてあり、
下描きの線描を見ることができます。
ピサのシノピア美術館などにも多くフレスコ画の下絵が展示されていますが、
巨匠と呼ばれる親方たちの線描はとても的確でなめらかで綺麗です。
下絵やドローイングだけ見ていても飽きないですね。




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オンニッサンティ教会内のジョット工房による『磔刑図』。
修復もされ、鮮やかな色彩とライトアップでビッカビカ。




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ボッティチェッリの『書斎の聖アウグスティヌス』。
この教会にはボッティチェッリのお墓もあります。

教会を後にして、もう何度行ったか分からない動物学博物館へ。
ずっと修復していた展示室も、帰国前に再公開になり、
最後にじっくり見学できました。

日曜日もジェラートを食べながら、街中をぷらぷら。
途中で学校の友人にばったり会ったりして、
どこにでも徒歩で行けるフィレンツェの小ささを実感。
スーパーでいつも通り買い物をしていると、明日帰国ということが
信じられませんが、
とにかく研修先にフィレンツェを選んで本当に本当に良かったです。

フィレンツェでの研修は、自身の作品における変化や展開に
目に見える形で影響を与えた部分も多々ありますが、
それ以上に日々の生活の中での、目に見えない多くの些細な気付きを
与えてくれました。
帰国後の自身の制作活動はもちろんですが、フィレンツェでの経験を
いろんな方々と折に触れてお話することも研修報告の一つとなり、
自分一人ではできない面白い活動へとつなげていくきっかけに
なるのではないか、と感じています。

なにはともあれ、2年間の留学を支えてくれたすべての方々に
感謝するとともに、いつも変わらず観光客でごったがえす
毎日お祭りのような街フィレンツェにありがとうと言いたいです。

本当にありがとうございました!!




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ドクメンタ13 Fridericianum



行ってきましたドクメンタ13!
5年ごとにドイツのカッセルで開催される現代美術の祭典。
次回開催は2017年ですかね。
イタリアにいる間に見に行けて本当に良かったです。

まず、カッセルに到着して感じたのは、
めちゃくちゃ寒い!!!と。。。
最高気温が18度くらいだったので、そりゃ寒いですね。
夏だし半袖だけ持っていけばいいか、と思ったのが最大の誤算。
みんな秋冬の格好をしておりました。
毎日歩きとおしだったので、何とか半袖で乗り切りましたけど。

3泊4日の日程でしたが、一日目と最終日は移動日だったので、
展示を見て回ったのは2日間。
とはいえ、開館時間の午前10時から閉館の午後8時まで、
歩きに歩いてできるだけ見て回りました。
それでもカッセル市内にいくつもある会場すべてを回ることはできず、
主要な会場だけの鑑賞でしたが、本当に行ってよかった。

行ってその場で見ないと分からない作品ばかりですが、
とりあえずメイン会場のFridericianum(写真↑)
に展示されている作品の中から、
気になった作品をいくつか掲載したいと思います。






フランスのアーティストKader Attiaカデル・アッティアの
「The Repair(修繕)」と題された作品。

簡素な金属製の陳列棚に、木製の彫刻とともに、
アフリカの民族彫刻、人体解剖などに関する書籍が展示されています。






木製の彫刻は第一次世界大戦で負傷したヨーロッパの兵士の外科手術後の姿を
彫刻化したもの。







この外科手術後のヨーロッパ兵士の木彫と、アフリカの民族彫刻との類似性を示し、
壊れた道具に別の素材を継ぎ足して新たな形態に修繕した道具などを並列することで、
人体や道具の修繕という観点から、西洋とアフリカの歴史を結び付けることを
試みています。

この作品には、文化人類学者のレヴィ=ストロースが『野生の思考』の中で提唱した
ブリコラージュの概念が重層的に機能しているように思いました。

ブリコラージュは「寄せ集めて自分で作る」、
「ものを自分で修繕する」という意味で、
「繕う」「ごまかす」を意味するフランス語「bricoler」に由来する言葉。

アフリカをはじめ、世界各地の民族はいらなくなったものや余りものを使って、
彫刻を作ったり、何か別の道具を作ったりしていました。
その際に重要なことは、このいらなくなったものが「何かに似ている」ことに気付くこと。
たとえば服から取れたボタンが人形の目の部分に使えそうだ、とか、
ライフルの銃弾がスプーンの柄の部分になりそうだ、とか。

つまり、本来関連性のないと思われるような事柄の間に共通項を見出して結びつけ、
新たな意味や価値を見出すのが、ブリコラージュだと言えます。

カデル・アッティアの作品では、このようなブリコラージュの手法で作られた
アフリカの民族彫刻や道具が、第一次世界大戦で負傷した兵士の外科手術後の姿と、
修繕という行為においても、形態の類似性においても共通点が見出せるものとして
ブリコラージュされていると言えます。

アフリカの民族彫刻、修繕された道具と、西洋の負傷兵の姿に類似性を見出すことで、
アフリカと西洋の間にリンクが生じ、特に大戦時のアフリカでの戦闘の歴史が
浮き彫りになっているように感じました。






こちらはアメリカのアーティストLlyn Foulkes:リン・フォルケスの
「The Machine」という作品。

絵画作品も同時に展示していたリン・フォルケス。
「私にとって絵画は苦痛で、音楽は喜びだ」と語ったそうで、
なるほどそれはごもっとも、と思ってしまいましたが、
子供の頃からの夢だったという、一人で演奏できるバンドマシーンを
ブカスカと鳴らしながら歌う姿は、近所の変わり者おじさんのような
明るさがあってとても清々しかったです。
残念ながら生演奏の期間は終了していたので、映像での鑑賞。







ポーランドのGoshka Macuga:ゴシュカ・マキュガ。
映画館のスクリーンのような大きい写真作品。
と思いきや、





デジタルコラージュした画像を織り上げた
タペストリーでした。
実際の見え方と素材のギャップを見せる作品も
いくつか見受けられました。






タイのアーティストPratchaya Phinthong:プラットヤー・ピントーンの作品。
ショーケースの中に何やら小さな物体が。






蠅です。

しかしただの蠅ではなく、アフリカに生息するツェツェバエ。
アフリカ西部および中部に見られる感染症「睡眠病」の原因となる蠅だそうです。
トリパノソーマという鞭毛虫がツェツェバエに媒介されて血液中に寄生し、
感染後数カ月から数年で昏睡に陥って死んでしまう感染症。

アフリカではこのツェツェバエの雄に放射線照射を行うことで、
不妊状態にしてこの睡眠病の感染を予防しているとのこと。
このショーケースに入れられているのは、
ツェツェバエの雌と、不妊にされた雄。

この作品を作ったプラットヤー・ピントーンは、アフリカ広域にわたって
このツェツェバエについてリサーチし、現地の人々と協力して
シンプルでコストのかからない方法でツェツェバエの行動を
コントロールし、雄の不妊をせずに、睡眠病の感染を予防する解決策を
模索しています。
会場に展示してある一対のツェツェバエはそのプロジェクトの
視覚的なハイライトの一つ。







アメリカのアーティストIda Applebroog:アイダ・アップルブルーグの作品。
オフセット印刷されたドローイングやテキストが壁面に配置されています。

展示スペースにはいくつもの段ボール箱が積み上げられ、
中にはやはりドローイングやテキストがプリントされた紙が納められていて、
鑑賞者はそれを一部ずつ持ち帰ることができます。
キャッチーなドローイングと、私的で分かりやすいメッセージのテキストが
種類豊富に詰め込まれていたので、みんなそれぞれ気にいった一枚を
探して賑わっていました。







エジプトのアーティストAnna Boghiguian:アンナ・ボヒジャンの作品。
今回ドクメンタを見て回った中で一番印象に残ったのがこの作品。

展示室の明かりとりのための大きな窓を木製パネルで覆い、
A4用紙サイズの小窓を規則的に開け、その上に
ペラペラの用紙に描かれたドローイングが展示されています。






ドローイングは、鉛筆やグアッシュで描かれたものや、
画像がプリントアウトされたものやその上に加筆されたもの、
写真がはりつけられたもの、
地図やテキストなど様々。

支持体が薄い紙なので、小窓から差し込む光によって
裏側から照らされ、ステンドグラスにも似た発色で、
時間帯によっても見え方が違います。






描かれている内容も、身体の一部を連想させるものから、
川、空、地層などの自然を喚起させるもの、
宗教や政治に関する画像やテキストなどが織り交ぜられており
アンナ・ボヒジャンと共に地球を旅しているような感覚になります。
一枚一枚はA4サイズの小さな、すぐに描き終わりそうなドローイングですが、
とにかく一枚から次の一枚へと見ていったときの振幅がすごい。
タイトルも「Unfinished Symphony(終わらない交響曲)」。
地球の絵。


と、メイン会場のFridericianumだけでも、まだまだ作品がたくさんあって
書き切れません。
映像作品も多いので、じっくり見て回ったら3時間くらいかかるでしょうか。
とにかく5年に1度。
実際に見ないと分からない作品ばかりなので、
お時間ありましたらドクメンタ13ぜひ!!
涼しいので避暑にもなります。
2012年9月16日までです。

後日他の会場の様子もアップしたいと思います。





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フレスコ画体験3と週末の予定



月曜日から始めたフレスコ画体験も今日で仕上げです。
実際の描画の工程はこんな感じです。

まず一番暗い影になる部分から描写を開始しました。
漆喰が生乾きの状態より、完全に乾いた状態の方が
絵の具の色が明るくなるので、そのことに留意しながら
色を作って描きます。






たとえば油絵具は顔料と油を混ぜて作られており、
顔料を画面に定着させるための役割を油が担っていますが、
フレスコ画は顔料を水で溶いただけの絵の具で描くので、
水が蒸発すれば、顔料そのものの色が画面に定着することになり、
スカッとした発色の良さが魅力の一つです。

猫の身体の陰影や毛並み、毛色の変化などに応じて色を変化させ、
ほぼ一発描きで進めていきました。






全体に絵の具を一通り置き終わったところ。
この後、少し細かい部分を描写して仕上げていきます。






家猫ではなく、庭園の草むらの中でじっと何かを警戒している猫なので、
少し草を描き足します。






この後、もう少し草を描き足して完成としました。
完成図は写真を撮るのを忘れたので、また後日。

とにかくどんどん形と色を決めて描いていく潔さと、
涼しげな発色がとても新鮮でした。
学校のみんなにも気に入ってもらえたみたいで良かったです。
フィレンツェ留学の最後に、何か一番フィレンツェらしいことができたような
気がします。
面白かった〜。

いよいよ来週は最後の通学!
夏ということもあって、新しい生徒さんがどっと入ってくるらしいので、
賑やかになりそうです。


ということで、帰国まであと10日となってしまいましたが、
明日から3泊4日でまたまたドイツに行ってまいります。
今度は一人旅です。

フィレンツェで一人暮らししているというのは抜きにして、
海外一人旅は初めて。
いや〜、なんというか、すごい楽しみです。

カッセルで五年に一度開催されるドクメンタという展覧会を観てきます。
http://d13.documenta.de/

カッセル市内の各所に世界中のアーティストの作品が展示されているので、
滞在中はひたすら会場から会場へと歩き回ることになると思います。
留学中にヴェネツィア・ビエンナーレとドクメンタが両方開催されて
本当にラッキーです。
帰ってきたら、またブログにアップしたいと思います。


では、明日フライトが早いので寝ます。
ごきげんよう。

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フレスコ画体験2



フレスコ画体験2日目です。
今日はまず漆喰を作って壁に塗る作業から。
さらさらの砂と、




石灰をよく混ぜて漆喰を作ります。
だいたい砂2:石灰1の割合だそうです。
夏場は乾燥しやすいので石灰の量を増やすなどして調節するとのこと。






容器の側面に押しつけるように、がしがし混ぜます。





できあがったものがこちらです。







できあがった漆喰をコテに取って、





中心から周辺へと手早く塗っていきます。
漆喰の塗り方には、コテに漆喰を取って普通に壁に塗りつける方法と、
コテに取った漆喰を壁に投げつけてしっかり定着させる方法があるそうです。






施した漆喰壁に凹凸ができてしまったら、塗り足りない部分に漆喰を足し、
四角いコテでならします。





塗り終わりました。
塗ったばかりの時は、漆喰の表面が水分できらきら光っているので、
それがしっとりして描画に適した状態になるまでしばし待ちます。








次は、下絵を壁に写す作業です。
原寸大下絵の輪郭線の上に2,3僂隆岾屬如
針を使ってプチプチと穴をあけていきます。





穴を開けたら漆喰壁の上に下絵を固定し、
小さな布に顔料をつけて、
下絵の穴があいた部分をポンポンと軽く叩いていきます。







全体に顔料をつけ終わったら下絵をはずします。
壁面には下絵の穴を通過した顔料が点々と付いています。
この点々を、水で顔料を薄く溶いて線でつなげていき、下描き完成となります。








フレスコ画は漆喰壁が生乾きのうちに仕上げなければなりません。
顔料を水で溶いただけの絵の具を、漆喰が乾燥する際に起こる
消石灰の化学反応を利用して、画面に定着させる必要があるからです。

 
Ca(OH)2 +  CO2     →  CaCO3 + H2O
   消石灰    二酸化炭素     石灰石    水

漆喰を作る際に混ぜた消石灰は空気中の二酸化炭素を取りこむことで、
水に溶けない石灰石(炭酸カルシウム)になります。
この化学反応が起こっている間に描画することで、顔料が壁と一体化して
とても耐久性に優れた画面になるという原理です。

ですので、完全に石灰石になってしまう前、つまりまだ水分が残っている
フレスコ(新鮮な)状態のうちに描き切らなければいけない技法なのですね。






というわけで、下絵のトレースも終り、早速描画開始。

顔料を水で溶いただけなので、絵の具は薄いのですが、
壁の抵抗感とざらざらとした質感を感じながら描くので、
薄くて分厚い不思議な描き心地。

ストリートグラフィックの面白さの一つは、
この軽さと重さが一緒になっている構造にあるんですね。






と、すごく楽しんで描いていたのですが、
アートコースは一日3時間半だけ。
結局、描画できたのは1時間弱でした。

明日には漆喰は完全に乾燥してしまうので、水で溶いただけの顔料が定着するのは
今日描いた部分だけ。
明日からは、乾燥した漆喰壁の上に加筆するための技法を使って
制作を継続します。

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フレスコ画体験1
 

今日から学校ではフレスコ画を体験させてもらうことにしました。
学校にはフレスコ画実習のための小さな部屋があって、
壁に直接漆喰を塗って描くことができます。
小さな部屋なので、新しい生徒さんが来るたびに
以前のフレスコ画を削り取って、また次のフレスコ画が描かれます。

ということで、まずは描きたい大きさの分だけ、
以前のフレスコ画をそぎ落とさせてもらいます。
がりがりやると結構簡単にバカっと剥がれます。






剥がれました。
ちなみに僕の指の皮も壁にすれて結構剥がれました。痛い。





以前のフレスコ画をはがした部分。
この状態でかっこいいですね。






漆喰は消石灰に川砂を混ぜて作ります。
あいにく細かい川砂が少なかったので、
ふるいにかけて細かい砂だけ選別することに。
地味な作業で遅々として進まず、
まあこれも体験と思って1時間くらいやっていましたが、
結局明日新しい砂が調達できることになったとのこと。。。
とにかくフレスコ画には細かい砂が必要です。





一方、漆喰を施すための壁面は水を含ませたスポンジをあてて
十分湿らせておきます。
これによって漆喰がしっかり壁面に張り付き、乾燥時間も調整されて
フレスコ画の描画に適した状態になるそうです。





さて、フレスコ画で何を描くかというと、猫にしました。

フィレンツェの街中では猫はほとんど見かけません。
2年住んでいてフィレンツェで見かけたのは4,5匹じゃないでしょうか。
猫が隠れられるような茂みがほとんどないからだと思います。
ボーボリ庭園にはたくさん猫がいると聞いて行ったのですが、
会うことができたのは結局この子一匹。
とはいえ、見かけないだけで全くいないわけではないでしょうから
どこかにひっそり隠れて暮らしているんでしょうね。

学校の一番奥の部屋の壁にも、丸まって草むらに隠れている猫を
残していきたいと思います。
とはいえ、1メートル四方の画面に描くでっかい猫ですけどね。
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週末のこと



引っ越した先のホテルは駅のすぐ近くのvia faenzaにありまして、
ここは観光客向けのホテルやトラットリアが立ち並んでおり、
以前住んでいたvia maggioと比べて、
より観光地フィレンツェらしい賑やかな雰囲気に包まれて生活しております。

と、新居に移ってから初めての週末。
先週までは引っ越しの準備でばたばたとしておりましたが、
今週末は特に予定もなく、フィレンツェ内をぷらぷら。

写真↑はバルジェッロ美術館の中。
もともと警察署だった建物ですが、現在はミケランジェロやドナテッロなどの
彫刻作品の傑作が多く展示されている美術館になっています。
このバルジェッロ美術館。
実は僕が通っている学校の向かい側にあるのですが、
近くにあるものというのは、逆に行きそびれてしまうもので、
2年目にして初入場。
様々な石板が展示してある中庭は、涼しい風が通り抜けて行って、
外の暑さと喧騒をやわらげてくれて、とてもいい空間。

美術館の中には、ミケランジェロのブルータスや、ドナテッロの聖ジョルジョなど、
日本でも石膏像でおなじみの彫刻がずらり。
広い空間にゆったりと展示してあって、落ち着いて鑑賞できます。
ドナテッロの聖ヨハネの顔つきが良かった。







部屋では、洗濯をして、ご飯を作って、映画を観て、
帰国後に制作予定の油彩のためのエスキースをしていました。
160×190僂らいのサイズにする予定ですが、油彩で大きいのを描くのは
本当に2年ぶりで、今から楽しみ。



映画はゴダールの『気狂いピエロ』を観ました。
ゴダールと言えば大学一年生というのが僕のイメージで、
大学に入ったらやっぱりゴダール観なきゃ、という思いこみのもと片っぱしから
観た学生の一人でした。

結局僕にはどの作品も良く分かりませんでしたが、なぜか一つの作品ごとに
印象に残っているシーンや台詞があるもので不思議ですね。
『気狂いピエロ』を学生時代に観た時は、主人公のフェルディナンが日記を
赤ペンで書くシーンがあって、それがかっこいいと思って、大学の講義ノートを
すべて赤ペンで書いていた時期がありました。完全にミーハー。

久しぶりに観た『気狂いピエロ』は、なんだかストーリーも台詞もとても明確で、
素敵な恋愛映画でした。日曜のまだ明るい夕方にちょうど良かったです。



さて、明日からはまた学校。
今週はフレスコ画を体験します。
大学生の頃に一度やっただけなので5年ぶりくらい。
帰国前の最後の研修としてやってみる価値十分にありです。
はりきってやってみよう。

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引っ越完了!



というわけで、引っ越しました!!
大家さんが車で荷物を運んでくれたので、あっという間。
ホテルの客室とは別の棟にある、少し長めに滞在する人のための部屋を
貸してもらえることになりました。

テレビもエアコンもあるし、無料WiFiも使えますし、洗濯機まで付いています。
至れり尽くせりだ〜。






そしてキッチンがバーです。バー。
電子レンジまであります。使わないですけど。
とりあえずフライパンがないようなので、
鍋でお肉を焼きました。

ここで3週間生活させていただきます。
いや快適。

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明日は引っ越し



最近このブログの画像が、
段ボール箱とか荷物ばっかりで、
お前はずっと荷造りしてんのか、と言われてしまいそうですが、
大体その通りです。
学校行って絵を描いていた以外は、
ほぼ荷造りと部屋の掃除をしていた10日間。

しかし、それも今日でおしまいです!
段ボール箱も地道に家と郵便局をとことこ往復し続け、
日本へ郵送し終わりました。
手荷物もまとめて、部屋もさっぱりしたものです。

というわけで、いよいよ明日は引っ越しです。
大家さんが車で荷物を運ぶのを手伝ってくれる予定。
本当に親切で気さくな方です。

学校にもチェントロにも近いし、窓からはピッティ宮殿も見える我がアパート。
上の階からは、電子オルガンでワンフレーズを延々と繰り返している音が
しょっちゅう聞こえてくるし、猫も時々降りてきます。
調理用の水場は静電気が激しすぎて、洗い物をするときは常にゴム手袋
着用。あれは多分漏電。
部屋が暗すぎて、当初は電球を5つも6つも使っていましたが、今は1つか2つ。
マスキングテープの粘着力ですらぼろぼろ剥がれる壁いっぱいに
紙を貼って絵も描きました。

ああ、愛すべきフィレンツェでの我が家。
不満なんて一つもない素晴らしいアパートでした。
いや、これほんと。
過ぎてみれば楽しかったことばかり、というわけで。
あ、冬の極寒はちょっと応えたか。
なにはともあれ2年間お世話になりました。
ありがと〜。







引っ越し先は、昨年妻と二人展をさせていただいたホテル。
帰国は7月30日の便なので、約3週間滞在させてもらいます。
さてさて、どんなお部屋か。楽しみです。

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